ゴルフのスイング理論とゴルフクラブは密接な関係にあります。
クラブの重さ、ヘッドの重心位置、反発係数が時代と共に変わってきました。
その時代のクラブを自然に打って真っ直ぐ飛ばせる人が有利になります。
クラブが重いほどトップの位置が深く大きい人が適しますが、軽くなってきた現在はコンパクトなトップが飛距離と方向性を両立するためには適したトップなります。
ヘッドの大型化に伴いヘッドの重心距離が長くなってきました。
パーシモンヘッドのウッドから初期のメタルヘッドは今と比べるととても小さかったので重心距離が短かかったのでダウンスイングでフェースが開きにくく、閉じるスピードが速いクラブだったので、ジャンボ尾崎選手のようにフェースが開いたトップや、インパクトギリギリまでコックをほどかないスイングが適していました。
現在はスクエアからややクローズなトップの位置からタメ過ぎないスイングが適しています。
アイアンは低重心化が進んで、アマチュアの方が多く使っているゼクシオのようなアイアンではターフを取らないボールだけをとらえるようなインパクトが適します。
バンカーについては、日本では不景気の影響で砂が少ないバンカーが多くなっているので、この点ではローバウンスのサンドウェッジが適しているといえるかもしれません。
パターはグリーンの高速化により、全体重量とバランスが重くなって来て、ヘッドスピードが出にくいハンドアップ気味のセットアップとヘッドを走らせない打ち方が適するようになってきています。
こうしたクラブ事情と、その時代の人気選手のスイングが流行してきたという歴史があります。
左がパーシモンの1W
クラブとスイングの流行がどちらも合っている人がその時代を有利に戦うことができます。
スイングを物理学的な視点からとらえると変化はないのですが、コースやギアの進化、変化により適正なスイングが変わってきているのです。
最先端のスイングとか、世界基準のスイングという言葉のみに振り回されず、
『本質的な部分に目を向けてスイングを研究、考察』
して欲しいと思います。
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