テンプラとヒトの本能

ヒトが道具を扱うというのは後天的な能力でしょう。
道具を工夫して作ったり使ったりする知能があるだけで本能では扱えないと思います。
逆に手で何かを叩いたり投げたりする行動は本能に近いのだろうと思います。

 

テンプラはアウトサイドインのヘッド軌道でスイングしたときに出るミスショットです。
このアウトサイドインの軌道になる原因が上記の本能と関わりがあると考えます。

 

実験をしてみましょう。
クラブは持っても持たなくても結構です。
ターゲットを決めてセットアップを完了させてくださいこの時にターゲットの反対方向に鏡やガラス窓などでトップスイングが見られるようにしてください。次にセットアップ時のグリップの位置がどこにあるかよく見て確認してください。トップの形を作って静止して鏡を見てみましょう。

ここからが本題です。
トップからグリップを20~40cmほど振り下ろしてみてくださいどうでしょうか?アウトサイドインやクラブが寝て入る方はダウンスイングのグリップの始動方向がボールに向かおうとします。 この始動方向がダウンスイング以降の軌道を決める最も大きな要因です。

 

ドライバーであればボールから1mほど体寄り(元の位置)に向かってグリップが動き始めるべきでボールに向かうのは手ではなくヘッドです。
先程の本能が邪魔をしてグリップをボールに向けて振り始めてしまうのではないかと思うのです。
運動神経のいい人がゴルフが上達できない場合なども関係しているのではないでしょうか?

 

先程の鏡を使った実験の通りにしてトップのグリップエンドとボールを結ぶ線より下に向かってグリップエンドが動き始める時の始動方向と軌道を理解し、そこを通るようにスイングできるようにしてください。

 

これができれば、今年のゴルフはテンプラとはおさらばですよ!