ゴルフクラブのセットは飛距離を出す目的のクラブほど軽く、長く、ロフト角が小さくなるように設計され、ロフト角が大きくなるほど必然的にフェースの縦幅が短くなるため重心震度が浅くなり、それに伴って重心角が小さくなります。重心震度が浅くなるほどスイートエリアが狭くなる特性があるので長く、スイートエリアが狭い飛距離を出すクラブは芯に当てることが難しくなります。
ロングアイアンが難しいといわれていた理由はそこにあります。そこで生まれたのが7番ウッドなどのショートウッドやユーティリティです。クラシックなロングアイアンとユーティリティ、ウッドではどんな違いがあるでしょうか?
ここで間違えてはいけないのはロングアイアン、ユーティリティ、ウッドどれを選ぶにしても求める飛距離は同じです。飛ぶクラブが欲しくなりますが、それだと長いフェアウェイウッドとの飛距離差が小さくアイアンとの飛距離差が大きくなってしまい本末転倒になってしまいます。
クラシックなアイアンあるいはプロモデルの3番アイアンのロフトは21°くらいです。3番アイアンで欲しい距離と同じくらいのユーティリティは22°~23°、ウッドなら9番ウッドくらいです。一昔前は3番アイアンの距離は7番ウッドだったのですが、低スピン化と反発性能の向上で9番ウッドが3番アイアンの飛距離になっています。この高反発化によりドライバーや3Wの飛距離と3番アイアンの飛距離が開きすぎたため、これを埋めるためにプロもロングアイアンの代わりをユーティリティなどに替える人が増えています。
アイアン、ユーティリティ、フェアウェイウッドの特徴は以下の通りです。
3番アイアン: 自在性が高い
スイートエリアが狭い
クラブなりの弾道は低い
9番ウッド: 自在性は低い
スイートエリアが広い
クラブなりの弾道は高い
ユーティリティ: 全般的に両者の中間的性質になる
3番アイアンはスイートエリアをあまり外すことがない人にとっては使いやすく、弾道を打ち分けられる幅が広いので多くの状況に対応できます。
9番ウッドはクラブなりに打った時に高い弾道になるので、球が低い人にとっては扱いやすく、ショットを色々と打ち分けることなく繰り返し同じスイングを繰り返したい人にいいと思います。
ユーティリティは両者のいいとこどりをしたイメージで、ミスにも強いのでこれを一番好む人が多いと思います。
セッティングについては飛び系のアイアンをお使いならすんなり決まりやすいのですが、プロモデルのアイアンだと帆距離が出ないのでユーティリティやウッドのチョイスが難しくなっています。
今後はプロモデルのアイアンでも高反発化が進んでくれるとセッティングが単純にできるようになるので、そうした方向に開発が進んで欲しいと思います。
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