クラブの能書きを見ていると、慣性モーメントという言葉がよく出てくると思います。
慣性モーメントは簡単にいうと物体の回りにくさのことです。
ゴルフスイングは色々な回転運動の集合体です。
能書きでは、そのうちのクラブ単体で見た慣性モーメントのことを指していますが、スイングには4つの慣性モーメントが影響してきます。
①グリップエンド中心の慣性モーメント
長さ1メートルのクラブならグリップエンドを中心にヘッドで半径1メートルの円を描くような運動をする時の回しにくさです。
同じ重さなら長さが長いほど、 同じ長さなら重いほど慣性モーメントは大きくなります。
この慣性モーメントが大きいほどヘッドスピードが出しにくく、ヘッドスピードが同じなら大きいほどインパクトのエネルギーが大きくなり飛距離が出せます。
クラブのスイングウェイト、いわゆるバランスがこれに似ていて、バランスはグリップエンドから14インチのシャフト軸を中心にした慣性モーメントです。
能書きには、このバランスが表記されるので、グリップエンド中心の慣性モーメントはあまり触れられることはありません。
バランスが重いほどヘッドの重さが感じやすいというメリットがある反面、振り遅れ、ダフリ等のミスを誘発し、ヘッドスピードが遅くなり飛距離が出なくなります。
②ネック軸回り慣性モーメント
ネック軸を中心にしたヘッドの回りにくさで、これが大きいとダウンスイングでフェースが開きやすく、ゆっくり閉じるので右へのミスショットが出やすい反面スクエアにインパクト出来るなら飛距離が出ます。
これは重心距離が長いほど、ヘッド重量が重いほど大きくなります。
③左右慣性モーメント
フェース面のスイートスポットを中心にしたヘッドの左右回転のしにくさです。
基本的にはヘッドが大きく、重心深度が深いほど大きくなります。
ヒールで打ったショット?
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これが大きいとインパクトで、スイートスポットからトー⇔ヒール方向に外したときにヘッドの挙動が小さくなるので左右方向のミスが小さく、飛距離も落ちにくくなります。
これを大きくするためにヘッドを大きくするとラフからのショットの場合に芝の抵抗が大きくなるというデメリットもあります。
④上下慣性モーメント
フェース面のスイートスポットを中心にしたヘッドの上下回転のしにくさです。
これが大きいとインパクトでスイートスポットの上下に外したときにヘッドの挙動が小さくなり、高さ、スピン量が安定し飛距離が変わりにくくなります。
これを逆用して重心位置を低く浅くしてフェースの少し上寄りでインパクトしてスピン量を少なくしてドライバーの飛距離アップを狙ったものもあります。
③④はラフから打つことの無いドライバーに関していえば大きいほどメリットが大きいと思います。
②は全クラブ統一することでスイングが単純化できます。
①は単純に振りやすさを求めるだけでいいと思います。
ということで慣性モーメントといってもいくつかの意味合いがありますので、よく理解、整理しておいて欲しいと思います。
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