シングルを目指すゴルフ
ルールをしっかりと覚える ｜ゴルフレッスンならGSI
スポーツが、何故人に感動を与えるのか？と考えた時に、ルールを厳守した中で真剣勝負が繰り広げられるからだと思います。
しかしゴルフというスポーツは、審判のいない数少ないスポーツです。ですから本来はゴルファーである1個人がルールを知っている事は責務であるとも言えるでしょう。
特に、シングルハンディをお持ちの方などは、初心者や、中級者のお手本となる存在ですので、ルールについてしっかりと勉強をする必要があると思います。
自らが競技会などに参加した場合に、同伴競技者にルールの質問や、正しい処置の方法を毎回のように聞いて回るのは、いかがなものかと感じます。ルールに詳しい方でも、毎回のように組のルール処置に付き合わされたら、自分のゴルフに集中出来ず、全員が、良い雰囲気でプレーをする妨げになってしまうかもしれません。
またプライベートでも、初心者や中級者とのラウンドを通じて、ルールの事、エチケットやマナーについて指導する事で、ゴルフの成熟度が深まり、その輪が広がり、ゴルフ先進国と呼ばれるようになって行くのだと思いますが、現在の日本のゴルフ事情は、残念ながらそのようには感じません。
ゴルフルールについて学ぶ事は、責務であるという事と共に、自分の為でもあります。
実例として、ルールに精通していないが為に、プロトーナメントにおいて、誤った処置をして、罰打を受けて優勝を逃したプレーヤーや、トーナメントプロになるためのプロテストにおいて、通過圏内にいた選手が、誤った処置をして失格になったケースもあります。
反対にルールに精通している事で、優勝を掴んだケースもあります。有名な話としては、アーノルド・パーマーのメジャー初優勝の話があります。
1958年のマスターズトーナメントの最終日、前夜に激しく降った雨によりコース内がぬかるんだ状態でした。マスターズ委員会は「スルーザグリーンの地面に食い込んだ球は、罰なしに拾い上げて、元の位置にできるだけ近い所にドロップすることができる。」というローカルルールの制定をしたそうです。(当時は今現在のゼネラルルールがなく、地面に食い込んだボールを罰なしにプレーする為には、ローカルルールが必要だったようです。)
そしてパーマーにとっての運命の分かれ道となったパー3の12番ホールにやってきます。150ヤード前後の短いホールですが、いかに難しいホールかはオーガスタナショナルに詳しい方なら想像できると思います。パーマーの打った打球は、グリーン奥に外れ、ラフに食い込んでしまいました。すぐさま競技委員を呼び、ローカルルールに基づいて、ドロップの救済を申し出たところ、競技委員は「フェアウェーではないので、認められない」との返答だったようですが、パーマーは、そのまま打って、ホールアウトする第一の球と、ドロップしてホールアウトをする第二の球の両方でプレーを行いました。
結果は第一の球は、ダブルボギー、第二の球はパーでした。
裁定は、競技委員ではなく、委員会の決定に委ねられる事になるのですが、パーマーの主張は受け入れられて、マスターズチャンピオンになったというお話です。
選手として、世界NO1プレーヤーであった、ジャック・ニクラウスもルールに精通している事で有名だったそうですが、ルールを知っておいて、得をすることはたくさんあるでしょうが、万が一にも損をするという事などないと思います。
ゴルフのルールブックや、裁定集は、難しい活字しかないので、敬遠されがちですが、漫画で読めるゴルフルールなど、入門編とも呼べる本などもありますので、簡単なルールからでも勉強してみることをお薦めします。
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