大崩れを防ぐ

みなさんの周りにも、調子がいくら悪くても大崩れしない上級者のゴルファーがいるかもしれません。自分も調子の良い時には、その上級者といい勝負が展開できる日もあれば、お互いに調子が悪い日には、上級者は80台前半でホールアウトし、自分はあわや100叩き寸前でホールアウトという状況もあるのではないでしょうか?

 

自分とその上級者を比べると、何がそんなに違うのでしょうか?それはディフェンス力の差だと思います。勿論、スイング技術による差もあるでしょうが、それ以前のコース・マネジメントやメンタルの問題であるケースが多いと思います。

 

メンタルの話では、常に最高のイメージを持つ事が重要視されますが、ゴルフで最高のイメージを持つという事は、オフェンス的な考えに偏りやすくなる危険があります。ゴルフで安定したロースコアを出す為には、最高の状況と、最悪な状況の2つを常に考えなくてはなりません。

 

上級者は最悪の状況を回避する事が上手なのであって、最高のショットを打ち続けている訳ではありません。それが証拠にバーディを1ラウンドあたり何個取っているか、調べてみると良いでしょう。上級者でもノーバーディの日も必ずあると思います。ただバーディがない日でも、大崩れしないのが、本物の上級者です。

 

みなさんもドライバーが当たって、セカンドはウェッジで打てる時など非常に攻撃的なゴルフになってはいないでしょうか?ピンが端にたっていても、ウェッジだから、バーディも取れるかもしれないから、ピンに向かって打ってしまう。結果グリーンを外して、ボギーやダブルボギーになる。このようなミスは、後を引きずる可能性大です。例えショットが2メートルについても、バーディが取れる保証はないのです。

 

ゴルフの基本は、パーオンです。グリーンのセンターに乗ったら、上記のケースでは、7~8メートルの距離が残ってしまうかもしれませんが、この距離でも入る時は入るのがゴルフです。仮にスリーパットをしてもボギーであって、ダボにはほとんどならないでしょう。

 

上級者は、どんな状況でも、最悪のケースを考えていると思います。ライの状況、風の状況、使用クラブで起こりうるミスの傾向など、トータルで考えて最悪の状況を回避しましょう。