カチャカチャはよく理解して利用すると、とても便利な機能です。
初心者の方にとってはカチャカチャによる変化の割合よりも、スイングのばらつきが大きいためカチャカチャをやってみても実感することが難しいこともあるかと思います。
実感できなくても、確実にクラブが物理的に変化するのでよく出るミスを軽減する効果を狙って調節するといいでしょう。
カチャカチャは、スリーブの軸線と、シャフトの軸線に1~2°の角度がついているため、これをネック内で回転させることで、ヘッドに対してのシャフトを変化させてクラブの性能を変化させようというものです。
ドライバーを構えたときのネックが時計の文字盤だとすると、6時の位置に接してシャフトが入った状態が標準の状態です。
このときにスリーブとシャフトの角度が2°だとしましょう。
標準の状態から時計回りにシャフト軸を90°回転させる
9時の位置にシャフトが接した状態で、ロフトが2°立った状態になります。
その逆が2°寝た状態で、180°回転させると4°アップライトになります。
ちなみに2°ロフトを増減した状態は、2°アップライトになります。
これらに伴い、他の要素も変化します。
ロフトを立てるとフェースは右を向き寝かせると左へ向きます。
ロフトを立てると重心位置が深く寝かせると浅くなります。
アップライトにすると重心距離が長くなります。
結果的に実際の変化量よりは、弾道の変わり方は少なくなります。
また、シャフト軸を回転させることでシャフトのスパイン(背骨)も変化します。
カーボンシャフトを作る工程でカーボンシートの重なり方により、シャフトを曲げる方向によって曲げ易さが変わります。
この1番軟らかい方向をどの向きにしてシャフトを装着するかを調整することをスパインアングルを調整するといいます。
カチャカチャでロフト、ライ角度を調整するとこのスパインの位置も変化してしまいます。
カチャカチャの最終形はロフト角の決定後それにスパインアングルを合わせるためにスリーブの装着向きを変えることでチューニング完了となります。
このスパイン調整は上級者以上の方なら、してないものと比べるとハッキリ振りやすいことが実感できると思います。
そしてその効果はスイングの再現性が高まるという形で現れます。
ということで、カチャカチャによる調節を施すと、重心位置の変化により振り心地が少し変わるのですが、無視してもいい程度だとおもいますので、気にしすぎない方がいいでしょう。
こうしてある程度理屈を知っておくと対応策を導き出せたりもするので知っておくといいとおもいます。
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