15年以上前の話になりますが、ドライバーのテンプラに悩むAさんと一緒にプレーをした日のことでした。
フロントナインも終わりに差しかかる頃、珍しくテンプラもなく絶好調のAさん。アベレージ100の男が何と7番ホールを終えて3オーバー。そして迎えた8番サービスロングのティショット。
調子に乗ってるAさん、左のラフへまずまずの1打を放ちました。そしてここでついに計算が始まってしまいました。
「ここで3打目を得意の100ヤードを残してベタピンでバーディ9番ホールをボギーで行っても39で上がれそうだね。」
みなさんご周知の通りこういう計算が入ってその通りいくケースは少ないんですよね。(;^_^A
残り距離を計算して導き出した答えは5番アイアンでのレイアップ。うん冷静な判断です。トラブるとして考えられるのはグリーン50Y手前を横切るクリークだけ、曲がっても隣のホールから打てます。
ここからは実況風に行きます。
「さあ5番アイアンを持ったAさんがセットアップに入りました。ん?耳が真っ赤になっています大丈夫でしょうか?打ちました。」
「・・・・・・・・・・・・」
周りで見ていた仲間たちも本人もビックリ、(;゚Д゚)!
なんと! ボールが後ろのラフを転がっているではありませんか。
一体何が起きたのでしょうか?ここからは想像上のスローVTRをお楽しみください。
「ボールのライはフカフカのラフの上にきれいに浮いている状態。傾斜は若干の左足上がりです。バックスイングをしてトップを迎え、アウトサイドインの軌道で切り返されたクラブヘッドがボールの下をくぐるように抜けていきます。ボールはふわっとほぼ真上に上がり方向はやや左。このボールに、あろうことかフォロースルーで上がってきたヘッドがぶつかりティグランドの方向へ転がって行きます。これを見た同伴者の3人はフェアウェイで転げまわって笑い起き上がれません。」
と、こんな推測を夜の反省会で全員一致で決定しました。その後のAさんはチョロやOBで8番ホールのスコアは12くらいの大叩き。1ラウンド終わってみるといつものスコアになってしまっていたと記憶しています。
テンプラ+フルショットの2度打ちという、珍プレーでした。ヾ(;´▽`A“