ショットの弾道にまつわること

ゴルフのショットにはいろいろな弾道(打球の軌道)があります。

ナイスショットもミスショットも大きく分類すると9種類に分けることができます。

そしていろいろな弾道とその要因について考えてみましょう。

 

弾道を決めるのはインパクト

ショットの弾道はボールとクラブヘッドの当たり方で決まります。
インパクトとはボールとフェースが当たる瞬間のことをいいます。
ボールとヘッドは10000分の5秒程度接触しているといわれています。
この接触中のボールとヘッドの動き方によって弾道が決まるわけです。

ボールをまっすぐ飛ばすためには
インパクト中にヘッドが目標に向かって真っ直ぐ動いて
フェースがその軌道に直角になればボールが真っ直ぐに飛びそうだ

ということはほとんどの方が理解していることだと思います。
それが意に反したインパクトになってしまったときにミスショットが出るわけです。

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ショットの行き先

フェース面に当たり打ち出されたボールの行き先は、おおよそインパクトのフェースの向きによって決まります。
ボールが大きく目標より右にそれたとしたら、インパクトで目標よりもかなり右に向いていたことになります。
ショットの方向性を良くするというのは、インパクトでフェースが目標付近に向いたインパクトをすればいいということになります。
 

弾道の種類

弾道の種類はボールが打ち出された方向と、打ち出された後にどのように曲がるかです。

①ボールが左に飛び出す
A   左に曲がる
B ストレート
C 右に曲がる

②ボールが真っ直ぐ飛び出す
A 左に曲がる
B ストレート
C 右に曲がる

③ボールが右に飛び出す
A 左に曲がる
B ストレート
C 右に曲がる

右打ちならAはフックボール、Bはストレートボール、Cはスライスボールといいます。
実戦で使えるボールはターゲットに向かっていくボール
①+Cのスライスボール、②+Bのストレートボール、③+Aのフックボールがそうです。

この使えるスライスをフェード、フックをドローと認識している人が多いようです。
が、医療用語のように特に明確な定義が定められてはいません。

 
フェードボール=スライスボール(右に曲がる球)

フェードボール=少し左に出て目標に向かっていく球

フェードボール=右に行く飛ばない球

などゴルファーによっていろいろな認識がされ、スライスボールとフェードボールの違いについて明確に示されていないのが実情です。
ちなみにパワーフェードといわれるショットは曲がりが少なめでスピン量が少ないショットのことをいうのではないでしょうか?
 
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さらに細かく弾道を区別すると

 

上の9種類を立体的にみると、ボールの打ち出しに高低が入ってきて、打ち出された後に球がホップするかドロップするかまで見ると、81種類の弾道に分けることもできます。
ちなみにこのときの実戦で使える弾道は12種類になります。

 

弾道を決定する要素

インパクトでボールをフェースの芯でとらえた前提で話を進めると、インパクト中にヘッドがどのような方向に動き、フェースがどのような向きで動き当たるかで様々な弾道のショットになります。

考え方としてわかりやすいのは、

左右の打ち出し方向は、

フェースの向きが同じとして、ヘッドの軌道の左右
つまり
アウトサイドインの軌道ならボールが左
インサイドインなら真っ直ぐ
インサイドアウトなら右へ飛び出します。

フェースがターゲットよりも大きく右に向いていればどんな軌道でも目標よりは右に飛び出しますが、アウトサイドインの軌道ならその中では一番左に飛び出します。

曲がる方向は、

インパクトのヘッド軌道に対してフェースが右へ向いていると右へ曲がり、直角なら真っ直ぐに、左へ向いていると左に曲がります。

高さは、
フェースが上を向いているほど、ヘッドが上昇しているほど、フェースの上部に当たるほど高く
フェースが下を向いているほど、ヘッドが下降しているほど、フェースの下部に当たるほど低く

そしてボールの回転速度(スピン量)は上下方向の軌道に対して、
フェースが上を向いているほどフェースの下部にあたるほど速く(多く)なり、スピン量が多いほどボールは上昇しようとします。
上昇する度合いは球の速度が速いほどスピン量が多いほど大きくなります。

最近増えてきたドライバーでボールがドロップしてしまうという悩みを抱えている人は、このスピン量が少なすぎるということで、メーカーが注力している飛距離を出すための低スピン化が逆に作用してしまっています。

ボールがドロップしてしまうのは野球の変化球でいうとフォークボールのようにスピン量が少ないからになります。
ボールが上昇しようとする力が弱いために、ボールが急に落ちるような弾道になるというわけです。
ちなみに、ゴルフのクラブでテニスや卓球のドライブのようなオーバースピンはかけることはほぼ不可能でボールが急に落ちるようなときはスピン量が極端に少ない場合です。
 
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飛距離が出る弾道

ボールの飛距離は打球の打ち出し初速、打ち出し角、スピン量で決まるということはゴルファーの間にだいぶ浸透してきていると思います。
ですが、スピン量は少ないほど飛ぶと理解している人がいます。
ボール初速は速いほどいいというのは単純でいいのですが、打ち出し角とスピン量は相性のようなものがあります。
打ち出し角が低いとスピン量が多くなかなか地面に落ちない、少し浮き上がるくらいの弾道だとよく飛距離が出ます。
打ち出し角が高いと、少ないスピン量でドロップするような弾道だと飛距離が出ます。

理論上の最も飛距離が出る打ち出し角とスピン量というのはあるのでしょうが、人が打つものなので、その人が最もヘッドスピードが出る振り方でそれに見合った飛距離の出る弾道を求めていくのが自然だと思います。

 

 

弾道を見てミスを修正する

 

ゴルフを上達していくうえで必要な考え方として、例えば、球の行き先が右ばかりになるとしたら、インパクトでフェースがいつも右に向いているということなのでフェースが今よりも左に向いて当たる工夫をして実践してみましょう。

もし結果的に右に飛ばなくなれば、その修正が成功したといえます。

狙ったところにはいくけど右に大きく曲がり過ぎるとしたら軌道がアウトサイドイン過ぎるということなのでアウトサイドインになる度合いを少なくするか、インサイドアウトの軌道に変わるようにスイングができれば球が曲がり過ぎる問題は解決されます。

 

これらのことから、ショットをコントロールするのは、クラブを自分がコントロールして動かすことといえます。
クラブをコントロールするためには体を動かすことになります。
体の動かし方は、クラブの動かし方をコントロールする側面と、その動きを安定させ効率よく自分の持っている力を出し切って飛距離につなげる
この両面を両立するようにスイングを作っていけば理想的なスイングに近づいていくことになります。

 

ゴルフを続けているとそのことを忘れてトップの形をよくするために練習をするなど、本来の目的から離れがちになりやすいので、何のために今の練習をしているかを確認しながらスイングづくりをしていくといいでしょう。

 

インパクトの軌道とフェース向きを意図的に操作する

弾道を見てインパクトのクラブの当たり方を判別することができ、それを調整して意図通りのインパクトにすることができるようになるとミスショットを続けなくて済むようになります。

それには、自分なりに軌道をコントロールする方法、フェースの向きをコントロールする方法を持っておく必要があります。
例えば、ボールの位置を右にするとインパクトでメカニズム的には軌道がインサイドアウト寄りに、フェースが右を向く方向に変わります。
もし左にひっかけることが多ければこれだけで改善されることもあります。
スイングづくりの過程でも自分が目指す弾道のショットが出るようなクラブの動きになるようにする作業も重要な要素です。

 
ゴルフはクルマのレースと似ている側面があります。

アマチュアの場合
クルマの完成度が低いチームのメカニックとドライバーをするようなもので、
クルマの完成度を高め、そのときのクルマの性能でドライバーとしての技術を最大限出し切りレースを戦います。

ゴルフスイングはクルマのハンドル、ブレーキ、アクセルのように
スイングのヘッドの軌道、フェースの向き、ヘッドスピードをコントロールすることでゴルフコースを攻めて行きます。

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意図的に弾道を変えてコースを攻略する

 

初心者ゴルファーが最初に必要になるのは距離を抑えるショットです。
ショットがグリーンの近くまで行ったときにフルスイングではオーバーしてしまいます。
オーバーしないためにウェッジのヘッドスピードをその距離に合わせて遅くすることで距離が抑えられます。

これができると、例えば
林の中から枝の下を低い弾道で抜いて100ヤード進める。
というようなこともできます。

 
低く打つために5番アイアンとかユーティリティなど、フェースが立ったクラブを持って100ヤードで止まるヘッドスピードで打つというようなことができます。
これをグリーンの近くで打つとランニングアプローチになります。

次に必要に感じるのは、ガードバンカーからのショットでしょうか?

 

ガードバンカーのほとんどはアゴが高くなっており普通に打つだけではボールはアゴに当たってバンカーから脱出できません。
そこで、一番打球が高く上がるサンドウェッジのフェースをシャフト軸を時計回りに回転させ、右を向けるとフェースは同時に上にも向くという性質を利用して打つとバンカーのアゴを越える高さが得られます。

これは結果的にボールが高く上がりスピンがかかったボールで落ちてから転がらない球質になります。
これを芝の上から打つとロブショットといわれるショットになります。

ロブショットの打ち方と同じことを長い番手でやると意図的にスライスボールを打つインテンショナルスライスが打てます。
このショットが打てるとグリーン方向に大きな気が立っているときなどに木を避けてグリーンを狙うことができたり、
ボールが落ちてからあまり転がって欲しくないときに有効になります。

こういったショットを構え方を変えたり、クラブの動かし方を変えて打っていくと、クラブをただ体を動かして振るのではなくクラブを操れるようになっていきます。

そうなるとミスショットが出てもそれを修正することができるはずです。

 

これらは状況に応じてやむを得ず必要になるショットといえます。
実戦でもう一つ大事なのはトラブルを予測してそれを避けるためのショットです。
このショットは狙い通りの弾道を打つ目的ではなく、ショットが右に飛ぶようにするのが狙いです。
もし左が危険で右が安全な場合にスイング中のフェースを確実に右に向けて当てるために、インパクトまでにフェースの向きがインパクトで右に向くようにコントロールをします。

これはプレーヤーのスイングによって出る弾道は変わりますが、これができると最悪のトラブルを回避しながらホールを消化していくことができます。

 

 

まとめ

 

ショットの弾道はそのときのインパクトによって決まり、それによって81種類ほどの弾道に分けることができます。

自分が打ったショットの弾道を見るとどのようなインパクトだったかに落とし込むこともできます。

クラブをコントロールしてインパクトを変えることができれば打ちたい弾道のショットを打つことができます。

自分にとっての最大限の飛距離を出すことも可能です。

トラブルショットや傾斜、ライに対応することもできます。

スイングにおいても動かしたいクラブの動きが自分の頭の中にあれば無駄に迷うこともなくなるでしょう。

 

この機会にショットの弾道について今までより少し深く考察してみてはいかがでしょうか?

 

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