パターのアドレス後に風により球が動かされたらどう処置したらいいでしょうか?
2011年までは1打罰で元に戻さなければなりませんでした。
2012年のルール改訂からは明らかに風の影響で球が動かされた場合は無罰で新しい位置からプレーをすることになりました。
以下、JGAのコラムで詳しく説明されていましたのでご紹介いたします。
ゴルフルールコラム(2):アドレス後に球が動く(2012年規則改訂)
[2012/02/10]
今回は、大きな改訂箇所であるものの理解が難しい規則18-2b「アドレスしたあとで動いた球」について解説いたします。
規則18-2b本文は改訂されていません。
「プレーヤーのインプレーの球がアドレスしたあとで動いた場合、プレーヤーはその球を動かしたものとみなされ、1打の罰を受ける。」
この規定の「プレーヤーは・・・動かしたものとみなされ」は、アドレス後に球が動いた場合は、その原因が何であってもプレーヤーが動かしたことになることを意味しています。アドレスという球の近い場所で行動したことについてプレーヤーは責任を持たなければならないということです。
例外が追加されました。
2012年改訂では、前記の本文に例外が追加されました。
「例外:プレーヤーが球を動かす原因となっていないことが分かっているか、ほぼ確実な場合、規則18-2bは適用しない。」
この規定は本文でプレーヤーが球を動かす原因となっていないことが明確であれば、罰はないことを意味しています。
「分かっているか、ほぼ確実な場合」の解釈の数値的な基準はありませんが、そのときの状況から判断してプレーヤー以外の原因により球が動いたことの明確な証拠がある場合と考えれば良いでしょう。したがって、明確な証拠があるかどうかはケースバイケースです。
【事例】
①プレーヤーがアドレスしたあとに、突風が吹いて、球が動きました。プレーヤーが球を動かした原因となったことはなく、明らかにその突風によって球が動きました。
この事例では、例外の規定が適用され、球は突風によって動かされたので、罰なしに、新しい位置から球をプレーすることになります。
②プレーヤーがアドレスしたあとに、球が動きました。そのときに風はふいていたましたが、プレーヤーの動作が原因だったかもしず、原因が分かりません。
この事例ではプレーヤーが球を動かす原因となっていないことが明確に分かっていないので、規則18-2b本文のとおり、プレーヤーが動か したものとみとされ、1打の罰を加えて、リプレースをしなければなりません。
アドレス後に傾斜によって球が動いた場合、規則18-2bの違反となるのか?
2012年改訂で追加された例外規定により、プレーヤーが動かしたものとみなされ1打の罰を加え、リプレースしなければなりません。
ということで、ウッカリもとの位置に戻してしまうとルール違反となってしまいますので気を付けましょう。