ゴルフクラブはその製造技術の進化とともに性能面での進化を遂げています。
ゴルフスイングもその時代のクラブに合わせて変化してきました。
そして、その時代のクラブに合ったスイングの人はより大きな恩恵を
受けることができます。
次がUT,ウッドのクラブヘッドの年代別の平均的な設計値です。
体積 重量 重心距離 重心高1 重心高 2 重心角
1W
2000 292.7cc 191.4g 35.3mm 27.7mm 19.3mm 20.2°
2006 433.1cc 196.3g 38.4mm 32.0mm 21.9mm 20.0
2013 448.3cc 195.5g] 39.2mm 31.8mm 21.1mm 21.6°
2020 450.3cc 198.1g 40.2mm 29.1mm 21.7mm 26.0°
重心がなんだって?と思われる方も多いでしょう。
2000年ごろは、ヘッドを軽くシャフトを長くしてヘッドスピード
を出すことで飛距離アップを狙っていましたが、その後軽すぎる
ことでの飛距離ロスを避けるようになりシャフトの軽量化で補う形になりました。
2006年ごろからヘッドの大型化のため重心距離が長くなりほかのクラブと別物
となっていきます。
2013年ごろはそれでもほかの番手との差を少なくしようという工夫が
認められますが、最近PINGがこの風潮を破壊しました。
各メーカーともに、反発係数、低スピン化のテクノロジーも限界に近づき、
ただただ飛ぶクラブから飛んで曲がらないクラブを狙い始めています。
2020年ゴルファーのスイングというよりも機械的な理想形を目指したのでしょう。
大慣性モーメントを狙ってヘッドを重く、重心距離を長く、重心角大きくして、芯を外し
ても飛距離が出る、方向性を重視のクラブで独り勝ち状態でした。
気がかりなのは、この流れは松山英樹選手や石川遼選手、あるいはT・ウッズ選手のような
重心距離が短く浅いクラブが適するであろう選手にとっては逆風になる可能性が
大きくなっています。
D・ジョンソン、渋野日名子選手などは追い風になるような気がします。
このように、時代によって恩恵を受けることができるスイングが変化していきます。
現在はゴルフメーカーがプロゴルファーのスイングをコントロールしているといって
いいかもしれません。
現在のドライバーからすると、バックスイングからダウンスイングにかけて
シャット気味にフェースを使い、ハンドファーストを強めにし、
フォローでフェースを返さないウェッジのようなスイングが求められて
います。
スイングをクラブに寄せていくか?クラブの改造でカバーするか?
どちらを選択するかはあなた次第です。
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