スイングの呪文

私がゴルフ場で働いていた時に、いい話だな。。と思ったエピソードがあります。

 

私のいたゴルフ場は成田空港から近く、お客様も外国人の方がたまに来場されます。その日は、日本人の方が2名と、外国人の方1名(アメリカ人)の3名のパーティに、キャディーとして付きました。

 

私は英語が話せないのですが、その組の外国人の方は、日本語が堪能で、話を伺うと仕事で頻繁に日本に来られているようで、滞在期間中に日本のゴルフ場で、なるべくプレーする機会を作っているそうです。

 

ラウンドを進めていくにつれ、外国人の方と仲良くなり、色々と会話していく中で、スイングの話しになりました。

 

「日本では、スイングする時におまじないの言葉を唱えるのか?」と聞かれたので、私は過去に打ち急ぎに悩み、長い名前の人を探して、スイングのタイミングを変えた事を話し、広く知られているところでは、ゴルフ漫画から生まれた「チャー・シュー・メーン」というおまじないの言葉が有名である事を伝えました。話を聞いた外国人の方は、それは良い試みを行なったねと言ってくれました。

 

今度は私から、「アメリカでもおまじないの言葉を唱えてスイングするのですか?」と質問しました。その外国人の方は、おまじないの言葉は人それぞれだが、私の場合は「アイ・ラブ・ユー」だねと教えてくれました。

 

誰に対しての「アイ・ラブ・ユー」ですか?と再び尋ねると、「ワイフだよ」と答えてくれました。家族思いの方の多い、欧米人らしい発想だなと感じ、大切にされている奥様との良好の関係が垣間見れた気がして、聞いている私も心穏やかな気持ちになりました。

 

日本では、旦那がゴルフに熱中する事を、快く思っていない奥様もいると思います。「ゴルフばかりするお金があるなら、私にバッグの一つでも買っておくれよ」なんて皮肉を言われている方もいるかもしれません。

 

そんな奥様に言ってあげましょう。

 

「私がゴルフをしている時は、愛する君の名前を唱えながら、ボールを打っているのだよ...」と

 

スコアの悪かった日も言ってあげましょう。

 

「今日は、君の名前を100回も言えたので、僕は満足だ...」と

 

きっと良い夫婦関係になり、ゴルフに出かける朝も「いってらっしゃい」と気持ちの良い言葉で送り出してくれるかも?しれません。

 

誰にでも大切な人はいると思います。旦那さんや奥さん、お父さんやお母さん、お兄さんやお姉さん、弟や妹、お子さんやお孫さん、彼氏や彼女など。

 

世界の中心で愛を叫ぶではなく、ゴルフの中心で愛を叫ぶのも良い事だと思います。